ジャズ漫画 ブルージャイアントとジャズ・スタンダード・バイブル

ジャズを取り上げてヒット作となった漫画、「ブルージャイアント」ですが、その作者の石塚真一さんは確か、サックスを演奏されると伺ったような気がします。
直接お会いしたことはありませんが、その漫画を担当する編集の方が僕のジャムセッションを覗かれたというような記憶もあります。
僕も、珍しくジャズを題材にした漫画ということで、最初のシリーズは全て読ませていただきました。

ジャズをやっているものなら、「あるある!」というような逸話も満載ですし、「あ、これ、あの店のことね」なんていう、漫画に出てくるお店などの、その元ネタなんかもわかって、楽しく読ませていただきました。
例の、スポ根漫画さながらのしごきで話題になった映画「セッション」なんかよりはるかに、我々の実状に近いのかなと感じました。

そういえば今年、アカデミー賞で作品賞などを取った映画、それこそそのタイトルが「CODA(Child of Deaf Adultの略)」という映画、とてもいい映画でしたが、そこには1980年代頃のバークリー音大が出てくるのですが、自分がいた頃のボストンやバークリーのオフィスビルディングが出てきて、「おー、ここここ!わしの青春の街や!」って、映画館で泣きそうになってました。

話を戻しますが、そんなことでこの「ブルージァイアント」も、自分の音楽人生と重なること多々で、そんな点からも楽しく読ませていただきました。
で、そんなことを思っていたら、バイブルの出版社であるリットーミュージックから、「こんなクリアファイルが出来ました」といって送ってきたのが写真のファイル。なんと主人公がぼくのバイブルで練習しているという絵ではありませんが!

いやいや、バイブルも有名になったものです。
今や一人歩きして、僕よりもズッと認知度が高いと思います。

いろんなところで、「あ、バイブルの作者の方ですね⁉︎」なんて言われることもしょっちゅう。きっと,「ヘェ〜、ベーシストだったんだ」なんて思われてるのでしょう。
ま、自分の子供と言ってもいい、自分の音楽や著作物が一人歩きを始めて、世の中に広まっていくというのは、立派になっていく我が子を見守る親のごときで、良い気持ちです。

バイブルご愛読の皆さん、本当にありがとうございます。これからも、本共々よろしくお願いします。

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45年のベース歴、30数年のプロ活動
日々国内外、第一線で活動中のベーシスト納浩一によるオンラインサロン