僕がいまメインで使っている33インチ・6弦のフォデラの、ストラップの端とブリッジを結束バンドで結んで、エレべそのものが、アコベのように、身体に対して平行になるよう、言い換えれば地面から見れば垂直に近い状態になるようにしています。
(昔、チック・コリアと一緒にやっていたバーニー・ブルネルというベーシスト、ご存じですか? 彼のような持ち方ですね)
それは、なぜかというと、僕は手が非常に小さく、小指に至っては、隣の薬指の第1関節にすら届かないという短さ!(これでよくプロのベーシストをやっているもんだと思います)
特に高音域でソロをとるときには、B,E弦はもとより、A弦ですら届かないようなことがままあります。
そこで考えたのが、アコースティックベースと同じように、サムポジションというアコベ独特の奏法を、エレベにも取り入れるというアイデアです。
こうすることによって、なんとB弦の22フレットあたりでも使えます。
しかも6弦なんで、同じポジションで、2オクターブ以上のフレーズが弾けますからね。

そうそう、奏法の変化も大事なんですが、それと同じくらい、大きな影響があったのが、ストラップの位置をこのように変えたことによって、エレべをずっと弾いたときに起こる、翌日の肩こりがほとんどなくなったことです!
これは一考の価値ありですよ!
ストラップが肩にあたる位置が変わって、ベースの重さが、肩の一カ所ではなく、より背中の広い部分にかかるようになったからだろうと思います。

エレキベースはなぜ34インチでないといけないのか、そしてどうして身体に直角になるような状況で持たないといけないのか?
その辺りを疑うことから、新たな、いや、すくなくとも楽な奏法に出会えるかもしれませんね。

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!