いま、ベーシスト、特にアコースティックベースを弾く人の界隈でちょっと話題になっている話。

いま、ベーシスト、特にアコースティックベースを弾く人の界隈でちょっと話題になっている話。
そもそもアコースティックベースはJRに持ち込んでいいのかどうか?

コントラバス 電車で運ぶと迷惑?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231016/k10014223571000.html

規定では、縦横高さのサイズの合計が250cm(一辺あたり200cm)を超えるものは持ち込めないとのこと。
この写真のベーシストはツアーということか、セミハードケースで運搬しているようですが、ちなみに僕の3/4サイズのベースに関していえば、飛行機のハードケースを予約する時に予約センターに伝えるサイズは「60x40x180」で、楽器本体だけでの合計が280cmとなります。この写真のように、それにハードケースの外寸を加えれば、軽く300cmは超えると思います。

この朝日新聞の記事では「280cm」と書いていますが、実際はそんなんで収まるのかなぁ?
とにかく、僕の小さめのアコースティックベースでさえ、ケースなしで持って行ってもJRの規定に抵触してしまう訳です。そしてこの楽器のプロとなって35年あまり、アマチュア時代から数えれば43年余り、国鉄やJRにそんな規定があることは一度も聞いたことはありませんでした。

この楽器の運搬に関する、そう、一般の方には想像も出来ないような数々の厳しい諸条件は、もう何度もいろんなところで投稿してきたので、このことについてご存じの方も多いと思いますが、やはりこの問題は案の定、昨今のお金のない若いミュージシャンを苦しめているようです。

それでいうと、この楽器を選んだからには、その手の厳しいハードルは避けて通れない大問題であるということは、あのカラヤン先生もベルリンフィルで触れていたとか。

未来永劫、我々はこの問題と戦わなければならないのですが、それに関して、少なくともジャズベーシストとしての昨今の僕の回答はただひとつ、「もう、サイレントベースでええやん!」です。
百歩譲って「アコースティックベースを持って来いというなら、せめて移動の手段、あるいは金銭的な負担はお願いします」と言いたい!

それにしても写真のベースの方、セミハードケースに弓に、さらにはスーツケースって、これ、会場についてから楽器を弾く余力が残っているのかなと心配になります。
僕ならもう、会場に着いた時点で、その日の仕事は完全に終了です!

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納浩一 CODA コーダ

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