料理と音楽

パクチーが苦手という人、多いですよね。
僕はというと、パクチーフェチと言えるくらい好きです。そのパクチーにナンプラーとプリッキーヌーがあれば、それだけでビールが飲める。
塩だけで日本酒を飲むような感じでしょうか。

そんなタイ料理フェチな私ですが、先日たまたま近所のスーパーに生のレモングラスがあったので、思わず購入。
さて、これを何に使おうかと思案中に、これまたたまたま行ったタイ料理屋で食べた、エビのナン・ブリック・パオというチリソース和え、その名もプラー・クンがあまりに美味しかったので、自分でも挑戦することにしました。

そのためにはさらにバイ・マックルーという、タイ料理にはこちらも欠かせないコブみかんの葉っぱというスパイスも必要なので、こちらはネットで購入。
ここまで揃ったのなら、もう数品作ろうと一念発起して、ラーム・プーという、ひき肉に炒ったお米をすりつぶして加え、そこにたっぷりのライムとナンプラーで和えたサラダ、そして定番の牛肉のレッドカレーを作りました。

まさにスパイス天国です。
ゆっくりと時間をかけて作るインドカレーに対して、タイのカレーは割と手軽に作れます。使うスパイスも、前者で使うグローブ、カルダモン、クミン、コリアンダー{これはパクチーのことですが)、シナモン、ターメリック等々とはかなり異なります。(タイのイエローカレーは、かなりインドの影響がありますが)

味は音楽と一緒で、その内容を言葉に置き換えて具体的に表現するのは難しいと言えます。でも美味しいカレーを食べたとこがない人に、美味しいカレーを作ることが出来ないのと同じで、いい音のイメージがない人にはいい音は出せない。

料理と音楽は本当に似ています。
さらに言えば、火加減やスパイスの量、それを入れるタイミング等々、わかってくるとどんどんアドリブを効かすことができるのはジャズと一緒。
僕が料理や、そしていま巷で盛り上がっているサッカーが好きなのは、どちらもジャズと一緒で、一瞬の閃きで勝つか負けるか、その結果が左右される点ですね。
逆に日本のコスタリカ戦での失点は、まるで火加減を間違えてクミンを焦がしたような、ほんのちょっとした気の緩みが大きな結果を招くこともある。
まあ、自分の演奏では日常茶飯事ですが。

ということで、スペイン戦、最高の味を出してもらえたらと思います!

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!