僕の新作「CODA」のトレーラー動画、第2回目は「Milesmiles」です。

この曲は、2003年に出したアルバム、「The Earth Quartet」に収録した曲です。
EQのデビューアルバムですね。
「Earth Quartet」というのを縮めて、通称「EQ」と呼ばれていたユニットですが、サックスの小池修さんが中心となって、ピアノの青柳誠さん、ドラムスの大坂昌彦さんと僕の4人で立ち上げたユニットです。
そのEQ、諸般の事情で活動を停止してしまったので、この曲もなかなか人前で演奏する機会が減ってしまいました。
この曲をこのままお蔵入りさせるのはもったいないということもありますが、他方、この曲はビッグバンドにすると面白いのではないかとというアイデアがずっとありました。
そんなわけで今回、新たにビッグバンドアレンジにしてみました。
ならばせっかくなのでEQの4人をフューチャーしてみようとおもい、ソロをその4人全員が取るということにしました。
さらにはサックスソリは、その「The Earth Quartet」に収録されている小池さんのサックスソロを、5管のサックスセクションにアレンジしてみようとも考えました。
この曲は、そのタイトルにある通り、マイルス・デイビスがよく使うフレーズをモチーフにして作った曲です。
テーマの冒頭に、ベースとトロンボーンのユニゾンで演奏しているフレーズがそれですが、そのフレーズだけを元にどんどん拡げていった曲です。
タイトルも、「Miles」と「Smile」という、全く相反するイメージの言葉をくっつけて見ました。
だって、マイルスの笑顔ってほとんど思い浮かびませんよね?
マイルスといえば、しかめっ面で、あの小さなしゃがれ声で、ステージ上で周りのミュージシャンやスタッフに指示を出しているというイメージ。
きっと僕なら、ステージ上でマイルスと目が合った瞬間に縮み上がってしますような気がします。
まあでも、そんなことを一度くらいは経験してみたかったですが。
そのマイルスのモチーフがとってもキュートはフレーズなので、全体的にも聞きやすい楽曲となっているように思っています。
その意味では、逆にこのアルバムでは、他の曲とはちょっと違った雰囲気のストレートなジャズのビックバンドサウンドになったのですが、1曲くらいそんなアレンジがあって良いのかなということで、こういった作品にしてみました。

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!