Body And Soul ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

DL20030901

Body And Soul ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

商品番号:DL20030901
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ジャズライフ掲載時の解説
この曲は、スタンダード曲のバラードでは代表的な曲かと思います。本当にいい曲ですし、名演も多いですね。
この曲に限らず、バラードは本当に難しいです。

なぜ難しいかに関しては、あとでもう少し詳しく触れますが、とにかくミュージシャンとして、本当に力量が問われるのがバラードと言えるでしょう。

この曲は、Dbというそのキーから見ても、また転調が多いという点でも、バラードの中でも難易度の高い部類の曲といっていいのではないでしょうか。

ではバラードがなぜ難しいのかについて考察したいと思います。
まずはやはりそのテンポにあるでしょう。読者の多くの方がもうセッションで経験済みかと思いますが、遅いテンポでグルーブさせるのは本当に難しいですよね。
テンポが遅いからといって、一つ一つの音のスピードが落ちてしまうと、実にまったりとした(いや、ベターッとした、といった方がいいでしょうか?)だるい演奏になってしまいます。ゆったりとした中にスピードのあるビートを出す、これは至難の業です。

ポイントは、一音一音の発音のスピードアップ、無駄のない運指、アップテンポの時と変わらない演奏へのエネルギーの注入などが挙げられるでしょうか。もちろんソロも難しいですね。
ウソが全てばれてしまいます。またリズムに関しても、16分音符やそれ以上の音符、あるいは拍に収まらないような連符を使うことで、自由に唱っているように聞こえるようなリズム感が必要だと思います。

これは本当に大変ですね。しかもただ弾きすぎでもいけないし、フレーズそのものにも、唄いあげるような詩的要素が必要といえます。

そんなこんなで、技術的にも、ベーシストとしての経験値の観点からも、もっといえば人間的な大きさという意味でも、バラードは本当に多くのことが要求されているように思います。

さて、前置きが長くなりましたが、では早速解説に進みましょう。
まずはやはりメロディをしっかり覚え、またその覚えたメロディを、さらに様々なフェイクを加えながら唱えるように(もちろんベースで、ですよ!)することが基本かと思います。
僕の譜面では、さびあとの最後のAセクションが、ストレートなオリジナル・メロディです。
それと、最初の2回のAセクションのメロディとを弾き比べてみてください。色々フェイクが入っていることが分かると思います。
このように、メロディにフェイクを加えて弾きこなせるよう、練習してみてください。ラインに関しては、基本的には最初から、ダブルタイム・フィール(いわゆる倍のテンポ)で演奏することを設定しています。

ですから8分音符が多くなっていますよね。ソロに関しては、やはりオリジナルのメロディをうまく随所にちりばめることを考えました。
というよりも、元々のメロディが本当に素敵なので、ソロを取っていても、自然に聞こえてくると思います。
そういうときに、やはりオリジナルのメロディをちゃんと弾けるようにしておくことが大事と言えるでしょう。
あと、この曲で厄介なのは、1拍ずつ動くツーファイブや半音進行するドミナント・モーションが多いということです。7・8・15・24・31小節目がそれに当たります。
ベーシストの場合、ついつい、ここでそのまま単純にルートを追っかけるというようなソロになりがちですが、それは何とか避けることができるよう、事前にフレーズを用意しておくことも大事でしょう。
頑張ってください!

推奨音源
Keith Jarrett、Charlie Haden/Jasmine
7月になくなったチャーリー・ヘイデンの、現状では最後の作品です。この二人のヴァーチュオーゾのデュオ、流石です。
特にベースソロでは、その二人の音数の少なさといったら!
僕が本文で書いた内容とは対極にある演奏だと言えます。こん な境地にたどり着けるのならば、この音数でも成立するのですね。目指してはいる のですが、なかなか…。

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