500 Miles High ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

DL20030503

500 Miles High ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

商品番号:DL20030503
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ジャズライフ掲載時の解説
今月の課題曲は、いわゆるジャズスタンダードではないですが、とっても有名な曲ですし、セッションで取り上げても十分楽しめる曲だと思います。

解説でも詳しく触れますが、ジャズにおけるコード進行の基本と言えるツーファイブが一箇所しかない、いわゆるモードタイプの曲なので、そのあたりにどう上手く対応するかがポイントになってくると思います。ツーファイブが少ないこの曲では、各コードがそれぞれ等しいトーナリティーの価値を持って現れる、いわゆる複数トニックシステムというアイデアで作られた曲です。具体的にいえば、曲の中に現れるEm7、Gm7、BbM7、Am7、Cm7の各コードは、すべてその場所ではそのコードがトーナル・センターとなっているといえるので、その都度転調しているといっていいということです。ちなみにF#m7(♭5)はAm7のトーナルに、Fm7はCm7のそれにそれぞれ属していると考えて良いと思います。

皆さんおなじみの曲を例に挙げると、たとえば「SoWhat」はDm7とEbm7という2つのトーナルから出来てます。

あるいは「GiantSteps」はB、Eb、Gという3つのトーナルから成り立つ、スリー・トニックシステムといわれるアイデアで作られています。

前者と後者の違いは前者がモードと呼ばれるのに対して、後者はツーファイブが随所に現れるのでモードとは呼ばれません。

そういう分類では、今回の課題曲もモードの範疇に入れて良いと思います。

ということで、この曲ではモードでのベースラインの作り方やソロの取り方を研究しておかなければいけないということです。

ただ幸いこの曲のリズムがスイングではないので、基本的なパターンを決めておけば、それを平行移動させることによってベースラインは乗り切ることが出来るとおもいます。

僕が作ったラインでは、最初の14小節では9thの音をポイントにしたベースパターンを基本に、それに色々な変化を加えて作っています。
後半ではそれを各コードの3度の音に変えてのアイデアです。
ここで練習のワンポイントアドバイスですが、この曲をスイングのリズムで演奏してみることもいい練習になると思います。

モードでの4ビートのライン作りが苦手だという人、結構多いみたいですからね。
ソロに関しても、これはもう転調の連続ですから、それを如何にスムーズに乗り切るかがポイントになります。
ここでは共通音の使って乗り切るアイデアを挙げておきます。転調の前後で、それぞれのアベイラブルスケールにある共通音を上手く使う方法です。9~12及び27~30小節あたりは、転調ではないですがDの音を共通音としてフレーズを作っています。23~25小節、ここは転調ですが、ここでもDの音をポイントにしています。33~36小節目ではE♭=D#、及びGの音を共通音と考え、それにリズミック且つアルペジオ的なフレーズのアイデアを絡ませることで変化をつけています。モードタイプの曲は、そのソロに関しては、ツーファイブの多い曲と違って自分でソロのストーリーを作らないといけないので、そのあたりが難しいと言えますね。

Light AsA Feather/Chick Corea And Return To Forever
この曲に関しては、チックが何度か録音していますが、やはりオリジナル録音が、いろんなことがうまく凝縮された演奏になっているような気がします。スタンリー・クラークのソロ然り。しかもこのアルバムは名盤中の名盤ですから、是非他の曲も聴いてみてください。
しかし当時はみんな若いのに、うまいわ!

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