Nardis ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

DL20030604

Nardis ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

商品番号:DL20030604
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バージョン 1
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ジャズライフ掲載時の解説
この曲のコード進行は、他のスタンダード曲と比べて、ちょっと変わっています。
一言で言えば、かなりモーダルの要素が多いが、しかしSo Whatのような、いわゆ るモード旋法による曲とも違うということです。
ツーファイブも出てきますしね。 とってもユニークないい曲ですが、演奏となると、そのコード進行のポイントにうまく対応しないと、何をやっているのか分からない、なんてことになりがちです。

ではまず最初に、そのコード進行がどのようにユニークなのかに触れておきたいと思います。まず最初の2小節を見てください。

EmからFMaj7というところからして、 「おや?」ってかんじですよね。この曲のキーはEmですから、最初のコードはトニック・マイナー、これは問題ありません。
で、次のFMaj7は、モードルインターチェンジにより発生したb2度メジャーセブンですね。

この進行がこの曲の決定的な カラーを出していると思います。さらにその進行に追い打ちをかけるのが3・4小節目のB7とCMaj7です。

3小節目のB7は当然ドミナントの5度セブンですね(スケ ールは基本的にはハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウですが、メロディの時に出てくるセカンドラインの最初の音、G#の瞬間はリディアンb7ともいえます)。ところがそれがトニックに解決せず、b6度Maj7(=サブ・ドミナント)であるCMaj7に偽終止しています。さらにさらに、4度minor(=サブ・ドミナント)のAm、 先ほど出てきたのとおなじFMaj7(モーダルインターチェンジ)、そしピカデリー 終止(短調曲の最終小節を長調終止する手法)のEMaj7等々。

理論の勉強の教材としては、本当にいい題材です。さびもおもしろいのですが、これ以上理論解説に誌面を割いてしまうと、ラインやソロの解説の余地が無くなるので、 これくらいにしておきますが、あとは各自、分析してみてくださいね。 ではまずライン解説。ラインを作る上でもポイントとなるのは、Em7から FMaj7、そしてB7からCMaj7へという半音のルートモーションでしょう。ち なみに1小節目では、本来のEmのスケール=エオリアンではなく、敢えてフ リジアンを使っています。9・10、25・26小節目では、同じようなモチー フのラインを、平行移動することによって、半音進行がより明確になるよう にしています。11・12、27・28小節目では、それぞれのコードの3度や5 度からはいることによって変化をつけています。如何でしょうか?

EMaj7からEm7という進行もやっかいですね。
この部分ではやはりEMaj7の3度の音G#をしっかり強調させることがポイントかと思います。
ではソロに進みましょう。この曲の場合、本来のメロディが持っている雰囲気やサウンドがあまりに印象的なので、それを大いに活用して、かなりメロディに近いソロにしてみました。
ここでは使っていませんが、最初の6小節 をE,F,G,A,B,C,D#という、名前のないスケール(こういう、勝手に作ったスケールをコンポジットスケールといいます)一発で乗り切る手もありますよね。

参考音源
At The Montreux Jazz Festival/Bill Evans
これはもう名盤中の名盤ですね。でもこれ以外でもスコット・ラファロとのバンガードのライブも最高です。
マーク・ジョンソンやチャック・イスラエルのバージョンもあります。またリッチー・バイラークのアルバムでのジョージ・ムラーツの演奏も素晴らしいです。
是非聴いてみてください。

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