Nica’s Dream ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

DL20021902

Nica's Dream ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

商品番号:DL20021902
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ジャズライフ掲載時の解説
この曲の作曲者、ホレス・シルバーという人はとてもいい曲をたくさん書いています。僕はバークレー時代、このホレスの曲ばかりを演奏するアンサンブルに入っていたことがあります。
今から思えば、やはりバークレーって、なかなか素晴らしい学校だったんだなぁ。
ということで今月の課題曲はその彼の代表作ともいえる曲です。この曲の特徴は、なんといってもそのフォームの長さです。

スタンダードではおなじみの、A-A-B-Aという基本的なフォームですが、A・Bセクション共に、それぞれ16小節有り、全体としては64小節。普通のスタンダード曲の倍の長さですね。
しかもAセクションはラテン、Bセクションはスイングという風に、リズムが変わります。
まあ、これもスタンダード曲にはよくある変化ですが、この変化によってスピード感、あるいはグルーブ感を失ってしまうリズムセクションを、アマチュアの方のセッションなどではよく見かけます。要注意ですね。

それとテーマの時のポイントですが、ラインの時の、さびの前半8小節を見てください。
アドリブの時は、このさびにあたるBセクションはずっとスイングでいいのですが、テーマの時のみ、このように、フォームの小節番号でいうところの33・34、及び41・42小節目をAbペダルにします。僕の作ったラインでは、33・34小節目の方のみそのようにし、41・42小節目に関しては、本来ソロの時にすべき、普通のスイングによる伴奏にしています。
この件に関しては、参考音源などを聞いてもらって、ちょっとチェックしておいてくださいね。

こういう細かなことも、知っているのと知らないにのでは、セッションの時、「おっ、こいつ、知ってるな!」と思われるのと、「え〜、そんなこともしらないのかよ!」と思われるので、かなり印象点が違ってきますからね。
セッションによくいる、物知り顔のセッションオヤジは、そういった細かなところに厳しかったりしますからね。
さてそれはさておき、ではまずラインの解説。ここでのポイントは特にAセクションのラテンのところです。
こうやってみていただくと、かなり複雑に変化させていることが分かりますよね。ラテンといっても、決まったパターンがあるわけではありません。
こうやって色々変化をつけることによって、アンサンブルにも様々な色をつけることができます。ラテンのパターンの、変化のさせ方などもよく研究してみてください。
次にソロです。ソロも、フォームがかなり長丁場なので、ちゃんとストーリーを作りながら、まとまったソロ、言い換えれば、メリハリのついた、それでいて見せ場のあるソロを取るのはなかなか大変です。ただハーモニーの流れでいうと、Aセクションは16小節、Bセクションは8小節ごとに?とつの区切りがあるので、それに合わせてソロをまとめると、ソロがうまくまとまるかもしれませんね。ここではBセクションにちょっとおもしろいフレーズをはめてみました。
弾いていただければおわかりかと思いますが、33〜39小節目のフレーズは、かの有名なドナ・リーのフレーズです。如何でしょうか?

参考音源
TheJazzMessengers/ArtBlakey
不勉強をさらけ出すようですが、このアルバムでのこの演奏が、この曲の初演だそうです。
そういうことを知ってから聞くと、また色々な想いが浮かぶものですね。
本文でも書いたように、ラテンとスイングのリズムが変わるこの曲では、ブレイキーのすばらしさがより一層、色濃く出ていると思います。

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