I’ll Close My Eyes ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

DL20021906

I'll Close My Eyes ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

商品番号:DL20021906
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ジャズライフ掲載時の解説
この曲も、セッションなどではよく演奏される曲です。
といっても枯葉やステラほどではないので、逆にジャムセッションなどで「この曲はどう?」って提案されたときに、軽く「ああ、大丈夫」なんて答えると、「むむっ、こいつ、できる!」とビビらせられるような、そんな曲かもしれませんね。
メロディやコード進行に関しては、敢えて上げるほど難しいところはないと思います。もちろんメロディやコード進行がシンプルで易しいからといって、いい演奏をしやすいとは行きません。

逆にそういったものがシンプルな分、本当に意味での歌心や音楽性が問われるともいえます。
コード進行が難解で、仕掛けの多い曲だと、勢いで「えいっ、やあぁ!」ってやっちゃって、それなりに形になったりすることもありますからね。
ところがこの曲のような場合、ちょっとしたミスノートやピッチの悪さがすぐばれてしまいますし、スケールやフレーズに関して、ウソをつけば、これまたすぐばれてしまいます。さらに歌心がないソロをとると…。まあ、いずれにしても、ジャズという世界に、簡単にできる曲など無いということでしょう。さて、そんなことは置いておいて、ではラインの解説に進みましょう。その前に一点、コードの解釈ですが、10小節目はBbm7になっているのに26小節目ではEb7になっています。実はこれはどちらでもよくて、共にサブ・ドミナント・マイナーという機能のコードです。場合によってはこの小節を2拍ずつBbm7-Eb7とすることも可能です。こういったことも、知っているとラインにバリエーションを与えることができますよね。さてラインですが、あまり特筆するような点はないのですが、一箇所、20小節から27小節目あたりにかけては、おなじみの、小節の頭にコードの3度の音を配置する、という方法でラインを作っています。

では次にソロについて。今回はモチーフ・デベロップメントを多く使うようにしました。
まず5〜8小節目。5小節目ででてくる、E・Dの2つの音を使ったフレーズを、6小節目4拍目からEb・Dという音に変わり、5小節目のフレーズが7小節目で発展した形で出てきています。9〜12小節目ではF・Eという2つの音がポイントとなって、同じ音ではありますが、それが11・12小節目で、発展したフレーズとなって出てきています。17〜20小節目のフレーズ、特に17・18小節目の、8分音符の裏が続くリズミック・モチーフ(おわかりですか?これは「I’llRememberApril」のメロディを使っています。いわゆるスーパー・インポーズという手法です。)は、21〜23小節目で、同じリズムの形で、より長いフレーズで出てきています。ということで、このモチーフ・デベロップメント、すなわち、あるシンプルなモチーフ(たった2音というのでもいいですし、その他フレーズでもリズミックなフィギュアでもいいのです)を発展させていくという手法は、特にベースのように、サックスやピアノのような、複雑で速いパッセージを弾くことが困難な楽器には、とても向いているソロ・アプローチだと思います。

参考音源
RyanKisor/KISORIIこのベーシスト、ジョン・ウェバーという人、僕ははじめて聴いたのですが、凄くいい感じです。解説でも触れましたが、実にウソが無く、歌心のあるソロを聴かせてくれています。そんな複雑なフレーズも出てこないので、コピーするにはとってもいい素材ではないでしょうか?しかし歌心というのは、どうやって学んだり、あるいは教えたりすればいいんでしょうかね?やっぱ恋すること、かな?

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