僕の新作「CODA」のトレーラー動画、第7回目は、バイオリン、チェロ、エレクトリックベース、アコースティックベースで作った「消えゆく森の声」という曲です。

参加メンバー
Violin: 西田けんたろう
Chelo: 伊藤ハルトシ
Per: 安井源之新

昨日、この曲に参加していただいた源之新さんが、この曲作成に関する詳細なお話を、格調高い語り口で解説してくださいっています。
「確固たる音楽基盤の下、納さんの“生き様”がストレートに伝わるコンテンポラリージャズ(即興をベースとし奏者の核融合で為される”今“の音)の大傑作である。」という切り出しから、この曲「消えゆき森の声」の、特にイントロでの源之新さんのフリーソロの制作にまつわるお話、そしてそれに続き、そのときに使用したビリンバウを始めとする楽器のお話など、とても興味深い解説ですので、是非源之新さんのFBで読んでみてください。
そのイントロを源之新さんにお願いするに当たって、僕は言葉で説明するより写真を見せた方が、より早くイメージを共有出来ると考えました。

そこで見てもらった写真貼り付けておきます。
場所はブラジル北部にあるバヘリーニャスという観光地。
そこのホテルの裏庭から5分ほど歩いて行ったところに、こんな素敵な湖があります。湖面に映る森が、どっちが上か下か分からないくらいの美しさで、思わずシャッターを押してしまいました。

この森が日々、凄まじい勢いで消えていく、そんな森の鳴き声を、源之新さんに表現してもらおうと思いました。

ただ、最初はそんな悲しいお話をしたのではなく、ただ「この森を音にしてください」とだけお願いしました。でもまさにアマゾンのジャングルの音になりましたよね。
バイオリンの西田さんも、良いポイントにバイオリンでの効果音を入れてくださいました。
ちなみにバヘリーニャスというところは、何百もの大小様々な湖が、砂漠の中に点々と散らばるという、これまたこの世のものとは思えないような景色。
その中の一つで、なんと水泳まで出来ると言うことで、つい、僕も泳いでしまいました!

もし機会があれば、是非行ってみてください。

曲中では、僕のフォデラ6弦ベースとアコースティックベース、そして源之新さんの様々なパーカッションで作ったベーシックの上に、西田さんと、チェロの伊藤さんが、哀愁溢れる音色で、メロディとソロを奏でてくれています。

ピアノもギターも入れないと決めたアレンジ、そう、基本は単音楽器である楽器だけを使って、どこまでリッチなサウンドが出せるのかということに挑戦してみようと思いました。
でも、まさにブラジルの森の叫びが聞こえてきそうな音楽になったと思っています。

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!