ジャコ・トリビュートアルバムが、完成しました (Nov. 06, 2006)

8月以来のWhat’s New になってしまいましたが、その後皆さん、如何お過ごしですか?
もうすっかり秋も深まり、暖かいと思っていたこの秋も、さすがにかなり冷え込むようになってきましたね。

ということでまず皆さんにご報告することといえば、以前ちょっとご報告したかと思いますが、例の、ジャコ・トリビュートアルバムが、完成したということです。ということで参加ベーシストと、その演奏曲をここでご紹介しておきます。

ジャコ・トリビュートアルバム

Teen Town/日野賢二
Continuum/納浩一
Portrait Of Tracy/櫻井哲夫
Reza~Giant steps~Reza/今沢カゲロウ
Barbary Coast/AKIRA
Slang/櫻井哲夫
Liberty City/コモブチキイチロウ
Good Morning Anya/AKIRA
John And Mary/今沢カゲロウ
Soul Intro?Beautiful Sprits?The Chicken/日野賢二
Three Views Of A Secret/納浩一
Las Olas/コモブチキイチロウ
如何ですか?
今すぐにでも聞いてみたいと思う内容ではありませんか?
ぼくもキング・レコードから送られてきたサンプルを、仕事帰り、疲れ切って帰ってきた夜中にもかかわらず、一気に全部聴いてしまいました。結論から言うと、皆さん本当に個性的で、本当に楽しめる内容です。
それぞれのベーシストが、それぞれの個性が生きるようなアレンジを施し、ジャコの名曲の数々が、また一風違ったように蘇っています。ということでこのアルバムは12月21日発売ですので、是非発売当日に、開店前のCDショップに並んで買ってください。

最近、僕の中での、いわゆるマイブームは、あのYouTube というサイトです。
そのサイトから、若かりし頃、のどから手が出るほど見たかった(という表現があるのかどうか分かりませんが)映像の数々を自分のPCにダウンロードし、それをiPod にためています。
どんな映像を手に入れたか、そのいくつかをご紹介しますね。

アコースティック・ベーシストでは、まずなんといってもポール・チェンバース。
マイルスの映像で、マイルスの後ろで弾いている彼は見たことはあるのですが、今回得た映像ではアルコのソロもやっていますし、ピチカートのソロでは、彼の右手がずっとアップになっています。あ?、こんな映像、若い頃に見ていたらもっと早くいろんなことが分かっただろうになぁ。
それと、オスカー・ピーターソンのライブ映像ですが、なんとベースはレイ・ブラウンとペデルセンによる、ツインベース。
しかも僕が大好きな曲「you Look Good To Me」での、二人のすばらしい伴奏とソロが聴けます。
ワォ~~って感じですね!
それにそれに、ほんの数十秒ですが、ソロをとるスコット・ラファロ!
こんな映像があるなんて!
最近のではパティトゥイッチの、チック・コリア・トリオでの「Hampty Dampty」のすばらしいソロ等々です。
ほかにもヴィトウスがミッシェル・ペトルチアーニやスティーブ・ガッドとやっているものや、トリロク・グルトーとやっている映像など、信じられないようなメンバーでのセッションの映像がありました。
これだけ聞いても、僕がはまりまくるの、分かっていただけますよね?

さて、さらにエレベになるともっと多いですね。
ボナやビクター・ウッテンのソロはもちろん、ボナとメセニーの、例の「Bright Life Size」のセッション。
マシュー・ギャリソンとテリー・リン・キャリントンのデュオによる演奏。
僕が大好きだった、マクラフリンのトリオ、バークリーで同期だったカイ・エカートとトリロク・グルトーの頃の映像もありました。
ジャコとジェフ・バーリンのセッションもおもしろかったですね。
きっとジャコが、すでに不調な頃のもののようで、バリバリ弾くバーリンに対して、かわいそうなくらいジャコが弾けていませんでした。
もちろんジャコしかいなければ、そこまで弾けていないようには聞こえないのでしょうが。
でもジャコが好調だった頃のWeather Repoat の「Teen Town」の演奏の映像もありました。
やっぱ、彼のパフォーマンスは最高にかっこいいですね!
驚いたのは、デイブ・ウェッケルのバンドの演奏で「The Chicken」をやっているのですが、その曲でのベースソロの凄いこと!
全然見たこと無いベーシストなんですが、こんなうまい人、世界には一杯いるんですね。

ということで、次々に、はしごしながら見ているうちに、「あ~、世界ってやっぱこんな凄いんやなぁ。それに比べて俺は….」って落ち込んできました。
バークリーに留学する直前、1ヶ月NYの友人宅の家に泊めてもらって、ライブ三昧したのですが、そのとき感じたあの焦燥感を思い出しました。
これからはこの映像を見ながら、もう一回一から練習し直そう、そんな気持ちになっている今日この頃です。

それ以外の映像では、僕の青春の一ページであるディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、クイーンなどはもちろん、僕が若かりし頃大好きだったスージー・クアトロ(彼女のベースになりたかったなぁ、って、変態か!)やフリートウッド・マックのスティービィー・ニックス(彼女の、七色に染まった耳の横の髪の毛、何度散髪屋で、あんな風にしてくれっていいそうになったことか!)、ジェームス・ブラウンとサミー・デイビス・Jrのジョイントの映像、エラ・フィッチジェラルドのすばらしいボーカル・ソロ、大好きだったペトルチアーニ、ジム・ホール、ショーターの、「Power Of Three」のライブ映像等々、もう上げだしたらきりがありません。
こんなすばらしいサイト、立ち上げてくれた人に感謝感謝です!!

そうそう、そのなかにタモリの空耳アワーの、特におもしろい作品が数点出ていました。もう最高にオモロイです!
それをiPodで見ながら大笑いしている今日この頃です。
電車の中で見られたら、相当怪しいオヤジですね!

ということで、今年ももうあと2ヶ月。
いろいろありましたが、早かった気もします。
来年は、2年続いた森山良子バンドのバンマスも卒業し、腰を据えてジャズ・シーンに戻ることになります。
きっと時間も相当できるでしょうから、EQ の次回作の作曲や、自分のアルバムの制作、そして先ほども言ったように、一から出直しくらいの気分で、楽器の練習に取り組みたいと思っています。
暮れには、それに備えての新しいベースも手に入る予定ですしね、ムフフフフ。
来年はさらなるパワーアップを目指しますので、乞うご期待!

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!