【Q&A】ベースの弦高について
弦高ですが、最近ウッドを弾くようになったので、エレベの弦高もやや高めにしました。納さんは場合に応じて弦のアクションを変えると聞いたようなきがします。
ローアクション、ハイアクション派のどちらでしょうか?ウッドベースの弦高も如何ですか?
それとジャズライフで、マーカスのベースを弾かせて貰ったという記事を見たのですが、マーカスのベースってやっぱりローアクションでしたか??
はい、僕もかなりローアクションです。マーカスも僕とほとんど同じような高さでした。それでも1週間のブルーノート公演の、木曜日くらいだったので手が痛くてたまらないっていってました。
ぼくも、週に1回くらいの演奏なら弦高が高くても大丈夫ですが、ツアーなどで何日もライブが続くとなると高い弦高ではもちません。
このあたりがプロとアマの、あるいはほとんど毎日演奏しているようなライブ中心のプロとスタジオセッションマン的なプロとの違いかもしれません。
そういう意味で、状況や指の状態に応じて弦高を変えたりもします。

以前1弦が040~のセットを張って、小さな力でソロをしてみようとトライしてみましたがイマイチでした。やはりある程度のパンチを出すためには、1弦が045~のセットでないとダメなのかな、と思います。」
さすがに035~はほとんどギターのようで、僕のようにウッドで鍛えた指には柔らかすぎます(スタンリークラークはこのセットをアレンビックに張っていたそうですが)ウッドの弦高もかなり低めです。

でもリチャードボナと一緒にやったときに、パンチを出すのは弦高ではなく両手のタイミングだということをいやというほど思い知らされました。
あんなペタペタな弦高であんな強力な音を出すなんて!!!

弦高に関しては、ちまたには大きな誤解が一杯出回っているようですね。
高ければいいというのもではないと思います。
それはさっきもいった演奏の頻度や、あるいは楽器のクオリティーにも左右されます。
もちろんどんな音色やプレイスタイルが求められているかという音楽の嗜好にも依りますよね。
でもそれよりも何よりも結局は自分自身の音をどう作るかということが一番重要なのではないでしょうか。

そのためにはまわりに惑わされてはいけないようです。自分の信じる道を追求する、それがプロのあるべき姿勢かなと思う今日この頃です。

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!