「納がオサムを語る」のコーナー、第3回目です。
今回は、大学時代は一体どんな生活をしていたのか、そしてなぜバークリーに行ったのか、あたりまでのお話しをしてみたいと思います。
(全文はサロンにて公開しています)
京都大学に入り、あこがれのベースを手にし、自分の進路も「プロになるしかない!」と決めたオサム少年には、もはや何の迷いもありません。
ただただ練習あるのみです。
ということで、自然な流れで、その京都大学の軽音楽部に参加することとなりました。
ここでその軽音楽部について軽く触れておきましょう。
我が京都大学軽音楽部というのは、ロック・ポップス系の人達とジャズ系の人達が、使用する部室が同じということもさることながら、その運営も管理をもシェアし合うという、ちょっと変わった状況でした。
普通の大学なら、ジャズ系とロック系って、くっきり別れますよね?
でも京大はそんなわけで、いろんなジャンルの人達が渾然一体となっているような雰囲気でした。
ですので、当時はやっていた、ホーンセクション入りの大編成ソウル系バンドや、インスト系ジャズ・フュージョンバンドなどにも、それこそビッグバンドもやっている管楽器の連中が、ホーンセクションで参加しているというような、ある意味、とてもアメリカンな状況でした。
ぼくも当時、4つも5つも、バンドを掛け持ちしていました。
(写真の、エレベを持っている方は、その頃やっていた、大編成のボーカル入りソウルバンドでのライブのもの。)
そうそう、僕は4年生の時に、その軽音楽部の副部長に選ばれました。この部では、部長をロック系、副部長をジャズ系から選出するという決まりだったので、僕が副部長に選ばれたのですが、なんとその時の部長が、早くして亡くなった、本当に才能豊かだったミュージシャンの、どんと君でした。
当時はまだ、ボ・ガンボスの前身の、ローザ・ルクセンブルクというバンドをやっていたように思います。
それはさておき、大学生にはとにかく時間がありますから、もう朝から晩まで、軽音の部室の周辺で、個人練習とバンド練習の日々。
夜中の12時に軽音の部屋の鍵は締まっても、その周りで練習している分には誰からも文句はいわれません。
その頃の僕のモットーは、「誰かが練習を終えて、僕が最後になるまでは、練習を止めない!」というものでした。いやほんと、よく練習しました。
でも軽音の部室といっても、ただ一つ、30畳くらいの汚い部屋があるだけ。
そこは楽器の山ですし、基本は何十というバンドが、事前に予約した時間に自分達の練習をするための部屋。特に楽器の個人練習をするような場所はどこにも確保されていませんから、個人練習はみんな廊下や、部室周辺の、それこそ吹きさらしの野外でやるしかありません。
(2枚目の写真が、まさに僕が練習していた、部室の外の階段。
なぜ外かというと、一応屋根のあるあたりは、早い者勝ちで、大抵ドラマーが陣取っていて、そのちょっと外は、今度はサックス奏者が陣取っています。すると、ベースのような音の小さい楽器は、仕方なく野外に追いやられるということになります。でも何人ものドラマーやサックス奏者がガンガン練習している横です、自分の音なんてほとんど聞こえたもんじゃありません。ま、それはともかく、よくこんな階段のところで、雪の日も炎天下の日も、朝から晩まで練習していたもんです。今から思えば、ほんと凄いなぁ。)
さて、ではなぜバークリーに行くことを決めたかというお話しに進みましょう。
大学での猛練習の甲斐あってか、大学の3年くらいになると、その部室に出入りしているプロのミュージシャンからお声がかかり、京都界隈や、時には大阪のジャズクラブでの演奏のお仕事をもらえるようになりました。
そんな中で知り合ったのが、今も都内で活躍しているギタリストの道下和彦さんです。
ほんとに気合いの入った、猛練習野郎だった彼とは、すぐに意気投合し、彼の大阪の自宅でデュオの練習をするようになったのですが、そんなある日彼が意気揚々と「俺、バークリーの奨学金が取れたから、次の夏から行くねん!」というではないですか!
僕はすかさず、「なんや、それ? 僕もとりたい! どうやったら取れるの?」と尋ね、その、奨学金を取るための流れを色々教えてもらいました。
そして僕もテープを送った結果、幸いにも当時の額で500ドルの奨学金をもらうことが出来きました。そんなわけで、せっかくもらえるのだからということで、大学3年生の時には、バークリーに行くことを決意したわけです。
そうやって日々黙々と音楽を続けると、日が経つのもあっと言う間。
大学の試験の時にうそ八百の答案を書きながら、1984年の春には、なんとか京都大学を無事卒業したオサム少年は、その年の12月に、ボストンに旅立ちました。
さてでは次回は、そのボストンでの、またなる音楽漬けの生活がどのようなものだったのかというようなお話をしますね。楽しみにしていてください!
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