KULU~Speak Like A Child  by ジャコ・パストリアス
Share this...
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter

「こんな曲をコピーした」のジャコ特集、今回は「KULU~Speak Like A Child」を取り上げたいと思います。

この曲は、元々あったハービー・ハンコックの名作「Speak Like A Child」という曲に、ジャコが新たに「KULU」という部分を付け足した、ある意味、組曲です。

ということで、参加ミュージシャンを書いておくと、

ピアノ:ハービー・ハンコック

ドラムス:ボビー・エコノモウ

コンガ:ドン・アライアス

これにストリングス・セクションがバイオリン(6名)、ビオラ(3名)、チェロ(3名)入っていますが、そのストリングスの編曲は、ジャコ本人がやったようです。

そしてそのストリングス・セクションの指揮を、マイケル・ギブスが担当しています。

ジャコの24歳の時のデビューアルバムで、このメンバーでこの演奏、しかもアレンジ!

自分が24歳の時を思い出すと、その圧倒的な差に、愕然とします。

ま、それはさておき、では演奏のポイントを解説しておきましょう。

とにかくこの曲は、まずは前半のグルーブと持久力です。

このAm一発の、いわゆる「ジャコといえばこれ!」というこのベースパターンを、しかもこのグルーブ感を維持しながら継続すること、それなくしてはこの曲は成り立ちません。

そして、その最後の最後に、ストリングスセクションとのユニゾンフレーズがあるのですが、手はこの時点ではもうバテバテ、そこにこのフレーズが来るのですからねぇ、ほんと、参ってしまいます。(そのユニゾンフレーズだけでも、十分練習しがいのあるフレーズといえます)

そのためにも、左右両方の手や腕を、どれだけ脱力して演奏できるか、そういったことの練習にも良いかも入れません。

(それと、このパターンは、必ずしも一定ではなく、その都度いろいろ音使いも変わっていますが、譜面ではそこまで詳しく採譜していませんので、ご了承ください)

また、このフレーズを弾くに当たっては、何通りかのポジショニングが考えられますが、そのどれが一番自分にとって弾きやすいかといったことを考えるのも、ポジショニングは手の移動という意味で、おもしろい課題かともいます。

それに続き、「Speak Like A Child」に進むのですが、今度は一転して、ゆったりしたテンポでの、フレットレスベースでのニュアンス付けの妙というような演奏になります。

リズムの形態としては、若干ボサノバ的な8ビートですが、そのときのゴーストノートの使い方なども、とても参考になると思います。

Cセクションの最後辺りに出てくる、DbMaj7でのアルペジオの分散フレーズなんかも、ポジショニングが複数考えられますが、こういったアルペジオの分散のアイデアは、とてもいい練習にもまりますし、実戦でも大いに使えるフレーズかと思います。

またEセクションの最後辺りでは、Db7(b9)のときに、ディミニッシュの動きをオクターブで、3連のリズムで動かしているところがあります。音でいうと、Db→E→G→Bb→Dbですね。

これなんかも、ニュアンスといい、音の使い方といい、絶妙ですね。まさにジャコ的です。

最後のフェイドアウトする直前では、これまたジャコがこのパターンの時よく使う、このジャコおなじみのフレーズを3拍ずつ取るという、例のリズムの引っかけパターンをやっています。

4小節で解決するよう、3拍ずつを4回やって、4小節目で元に戻しています。

こうやって考えると、なんてことはないアイデアですが、でもこれが出てくるとなんとも言えない緊張感が生まれますよね。こんなちょっとしたアイデアでも、本当にユニークなサウンドを醸し出せます。

ということで、この演奏も、ジャコを語る上で欠かせない、そしてその後のジャコの演奏の中でも、何度も現れるようなフレーズが満載。是非是非、ジャコの演奏に合わせて、練習してみてください。

そして、もう一つ、忘れてはならないのが前半のハンコックのピアノソロ。こちらも最高ですよね!

KULU~Speak Like A Child

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!