目黒ブルースアレイに、多田誠司さんのライブを聴きにいきました。

今日はブルースアレイに観戦に来ています。

田舎住いの僕が、オフ日に東京までライブを観に来るということはまずないのですが、そんなことは関係なく、今日は絶対来ないとということで、きました。
というのも、今日はサックス奏者の多田誠司さんの、とりあえず本人曰く、引退前の最後の東京でのライブ。
多田さんと僕は同じ歳で、東京に来たのもほぼ同じ頃。

ちょうどキングレコードのジャズ維新という企画で、お互いに同じようにシーンを出た時期でした。
それからも、香取良彦さんのオーケストラをはじめ、EQプラスというユニットで、EQにゲスト参加してもらったり、はたまた僕の著書である黒本ことジャズ・スタンダードバイブルのEb版では演奏もしていただいています。

そんな彼に、先月下咽頭ガンのステージ4が見つかり、突如やむなく引退を覚悟せざるを得なくなったとのこと。
でも今日の演奏を聴く限り、そんな体調の激変は微塵も感じられません。ただただ絶好調、そしていつもの彼の演奏です。

会場のブルースアレイは、お店に入る通路まで人がいっぱいで、さすがに何度も出演しているこのお店でも、こんなに人がいるのは見たことありません。
そして今日のライブの模様はDVD、CDはもちろん、LPにも、そしてなんとなんとドキュメント映画にもなるとのこと。

本人曰く、「不謹慎ながら、こんなに多くの方の支援がわかるのなら、病気になって良かったかも」なんて。
それはともかく、多田さんが何を思い、ひょっとしたら最後の一音になるかもしれない、そのエンディングに向かってどんな音を紡いでいくのか、そんな想いを少しでも共有出来ればと、僕も一音も逃さないよう聴いています。

僕自身、そんな日が来ることを想像しながら、彼の演奏する姿やその音を僕にとっての貴重な財産にすべく、これから始まるセカンドセットにとにかく真摯に向き合いたい、そんな緊張とワクワクする時間を過ごしています。

そして、「多田くん、がんばれ!」

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!