
納浩一のお薦めアルバム、「僕が影響を受けた作品」コーナーの第5回目です。
今回は、ちょっと変化球的なスタンダードジャズでの演奏を取り上げたいと思います。
変化球とはどういうことか、ですが、簡単に言うと、いわゆる普通のスタンダ-ドの演奏とはちょっと違ったアプローチということです。
まあ、ジャズに詳しい方なら、各アルバムのジャッケット写真をみて、「ああ、確かにね!」とお気づきになるかと思います。
どこがどう違ったアプローチかという点については、各アルバムごとに触れたいと思います。
そうそう、上記の写真は、僕がバークリー時代にコピーした、ビル・エバンス・トリオのアルバム「Portrait In Jazz」に収録されている、「枯葉」でのスコット・ラファロのソロの譜面です。
もう30年も前の譜面ですが、こうやって残しておくと、大切な思い出にもなりますし、またいま改めてこの譜面を音源と共にチェックしてみると、当時とは違ったものが見えてきたりもします。でもほんと、懐かしいなぁ。
話を本題に戻しましょう。
スタンダードジャズのお薦めアルバムというのは、もうこの世に中に数え切れないくらいあると思います。逆に、あまりに多すぎて、初心者の方はとっては、かえって何から聞くべきかと迷ってしまいますよね。
僕もアコースティックベースを始めた19歳の頃、先輩に「何から聞くといいですか?」なんていう質問をよくしました。もちろんその答えは、「レイ・ブラウンとポール・チェンバースやろ!」という答えが返ってきたので、その二人が参加するアルバムをいろいろ聞いた記憶があります。
ただ、それまでロックやソウルしか聴いてこなかった私、しかも僕がアコースティックベースを始めた頃は、それこそチョッパー全盛期で、ベーシストが大脚光を浴びだした時期でもあり、そんな脚光を浴びているベーシストに憧れていた僕は、ジャズを聴いても、そのあまりな地味さに全くピンとこなかった記憶があります。だって、レイ・ブラウンやポール・チェンバースといえども、さすがにマーカス・ミラーやラリー・グラハム、ルイス・ジョンソンのような派手さは無いですからねぇ、当たり前ですが。
ポール・チェンバースのアルコソロに至っては、もうほとんど「?」。
「なんかギコギコやってるけど、これのどこがええねん?」でした。
もちろん、いまならそれがどれほどの技術と内容かということは、いやというほど分かっていますが。
ということで、アコースティックベース、そしてスタンダードジャズというものにどっぷりはまるまでにはちょっと時間がかかったのですが、そのあたりの経緯は、サロンのコーナー、「納がオサムを語る」の次回の号で詳しく触れることとします。
でもジャズを演奏する者にとって、やはりスタンダードジャズの魅力というものは実に大きいといえます。そして、まずはその攻略から入っていかないと始まらないというのも事実。今回の3枚のアルバムは、僕にとって、「へぇ〜、こういったスタンダード曲の演奏もあるのか。もっともっと自由にやって良いんだ。こんなアプローチも有りなんだ!」と言ったようなことを教えてくれた作品です。
ではどこがどう斬新なのか、そしてどんなアプローチが僕にとって斬新に聞こえたのかといったあたりを解説していきましょう。
(各アルバムの解説はサロンで公開しています)
1) Bill Evans Trio/Portrait In Jazz(Bass:Scot La Faro)
2) Keith Jarrett/Standards 1(Bass:Gary Peacock)
3) Gary Thomas/While The Gate Is Open(Bass:Dave Holland, Anthony Cox)
〜本編はオンラインサロンに公開しています。〜
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