みなさん、風邪などひいていないですか?
そろそろ花粉症の時期ですが、症状のある人は、もう薬を飲み始めた方がいいですね。かくいう僕も花粉症です。
この時期には、ステージ中に鼻水が出ることもよくあります。
でも鼻水をすおうと思っても完全に鼻づまり状態で、全く吸い上げることもできません。拭こうにも、両手でベースを弾いていますから、足で拭くわけにもいきません、ゴム人間じゃないので。ということで、鼻水はタラーッとながれたまま。
ぼくがハードな、ストロングスタイル・アントニオ猪木系(と、僕が勝手に呼ぶ)ジャズ・ベーシストなら、鼻水やよだれは、一種の博付けとしていいのでしょうが、自称リリカル・軟弱スタイル、どうも鼻水はいただけません。
結局無理矢理開放弦を使うフレーズを作り出し、その合間に、まさに手の空いた右手で拭くことができれば理想的です。
でも、キーによっては、あるいは状況によっては全く開放弦の使えないときもありますし、それよりもなにも、花粉症での鼻水は、そういった状況判断の猶予を与えてくれる程優しくはありません。
結局、顔を思いっきり左手の肩の方に振って、鼻を左肩のあたりの服にこすりつけて何とかしのぐのですが、これがまた予期せぬ結果を生むんですね。
曲が終わって一安心したのもつかの間、左の肩あたりを見ると、鼻水が乾いてテカテカ光っているではありませんか!
ということで、この時期もう音楽どころではありません。集中力の減退と鼻水・くしゃみとの戦い。
ああ、日本中からスギの木を抹殺して欲しい!!

ということで、お待たせ、what’s new です。先週森山良子さんのツアーが無事終了しました。
約1年、90本近い本数で、日本全国津々浦々を巡ってのロング・ツアー。終わってみれば「早かったなぁ」って感じです。
今回のツアーは、ジャズのコーナーがあるということで僕が選ばれたと思うのですが、そのコーナーの中でも最も刺激的な曲「What are you doing the Rest Of Your Life」では、ベースのソロ・イントロダクションに始まり、前半は良子さんとの完全デュオ。本当に楽しくもあり刺激的でもあり、でもプレッシャーもただならぬものがありました。
とにかく集中力と、完全に音楽に入り込む精神力が試されるアレンジです。
僕はそれを、このツアーの本数にかけて「What Are You、100本ノック」と呼んでいたのですが、本当に毎回毎回、達成感もあり反省点もありで、実に勉強になりました。
この曲がもうなくなるのかと思うとちょっぴり寂しい気分ですね。また機会があればやりましょうね、良子さん!

そんなわけで、新たなツアーが来週から始まります。アレンジもほぼ仕上がりました。
音楽監督としては、今回のコンセプトは「よりハードにグルーブする!」です。
楽曲の中には、静かめの曲も多いのですが、リズムが激しくドライブする曲も、前回のツアーより多い目だと思います。
ですから静かな曲とのメリハリをつけるため、そういった曲はよりハードに、よりスウィンギーにドライブすることを目指したいと思います。
今の僕の構想では、前回ツアーには出番の無かった(というか、最近僕の演奏ではほとんど出番の無い)、アクティブ4弦ベースとヘビーなアンプセットを使って、スラップビシバシってのをやろうと思っています!
久々の僕のスラップ、聞いてみたい人は是非森山良子コンサートにお越しください!

来月はいよいよEQのライブ・レコーディングです。
楽曲も出そろい、来週からはいよいよ内容を詰めていく段階に入りました。
アルバムのコンセプトといい、選曲やアレンジといい、いままでのEQとはひと味違ったアルバムができるのではないでしょうか?
内容をまだ公表できないのが残念ですが、今回も皆さんの期待に応えられるような作品を作りたいと思います。是非イクスピアリに来て盛り上げてください。来られない方はCD、楽しみにしていてくださいね!
それと、先日DVDを収録してきました。「ウォーキング・ベース、自由自在」という、ベースのクリニックDVDです。
画面に向かって一人でしゃべるというのには実になれていないので、緊張のあまりNGの連続。
残り一せりふ、というところで呂律が回らなくなって、「あ~~~、すいません!」 もう一回最初から。「ところで、どんなことしゃべってましたっけ?」と映像チームに聞く始末。
そんな悪戦苦闘をごらんになりたい方は、是非買ってみてください。
もちろんエレベやウッドによるソロパフォーマンスも、ちょっぴり入っていますので、それも楽しんで頂けると思います。

もう一件、最新のレコーディング情報。
先々週・先週と立て続けにアルバムのレコーディングに参加してきました。

ひとつは、日本の音楽界の、もう重鎮と呼んでいいでしょう、お登紀さんこと、加藤登紀子さんです。アレンジが島健さんということもあり、以前に登紀子さんのマネージャでもあるお姉さんのやってらっしゃるお店に出演させて頂いたということもありで、このアルバム参加ということになりました。
いや、本当に腰の据わった、凄い方でした。何よりも勉強になったのは、その歌詞へのこだわりです。ロシア民謡やフランスのシャンソンの有名曲に、日本語の訳詞をつけて唄ってこられた、その持ち歌の集大成的なアルバムなんですが、その訳詞に対するこだわりが凄い。僕のようなインスト畑にいるものは、もちろん音に対してのこだわりは負けませんが、歌詞があそこまで大事なものだとは、解かってはいたものの、こんなふうに目の当たりにしたことはありませんでした。
でもそうですよね、男と女の情の深さや労働や社会体制に対する思いを歌い上げたシャンソンのような音楽にとって、歌詞がどれほど大事かというのは、容易に想像がつきますよね。一言違えば、すべて変わってしまうくらい重要ですよね。
いや、勉強になりました。

もうひとかたは、弘田美枝子さん。
若い世代では知っている人も少ないかもしれないですが、僕の世代なら「人形の家」での大ヒットの、あの方です。
でもジャズをやり出してから、弘田さんが元々はジャズシンガーだということを知りました。
そういえば良子さんも、本当はジャズシンガーになりたかったのに、時代の流れに押されてフォークシンガーになったそうです。まあ、今時ジャズシンガーもフォークシンガーも関係ないですが。
ということで、そんな弘田さんの、最新のジャズアルバムに参加しました。
いや、実にうまい! 本当に驚きでした。
特にそのタイム感の良さ。彼女独特のハスキーでセクシーなあの声も、ジャズにはぴったりです。
僕がかなり自由に演奏させてもらえるような状況だったので、ジャズのアルバムとして十分聴き応えのあるものになっています。
そのなかで2曲、ヒューマンリズムボックス(ボイスでドラムスみたいにやってしまう、最近TVの宣伝なんかでやっていたあれです)と僕と弘田さんにピアノという編成で録音したものがあります。
そういうミュージシャンを選び、そういうアレンジでやってしまうあたり、さすがだなと思うんです。
良子さんといい弘田さんといい、チャレンジするというジャズのマインドを決して失っていないところは本当にすばらしい!
で、その演奏が実にかっこいい! 僕にとっても本当に刺激的なセッションでした。
失礼ながらまさか弘田さんのレコーディングで、あそこまで刺激的な演奏ができるとは想像だにしていませんでした。
名前やイメージという先入観が如何に危険かという、いい例ですね。

ということでそんなことをやっている今日この頃でした。いろんな活動しているでしょう?
また報告します。楽しみにしていてください! では。

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45年のベース歴、30数年のプロ活動
日々国内外、第一線で活動中のベーシスト納浩一によるオンラインサロン

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