今この新年の挨拶と HP の再起の一文を書いている今日は、1月13日。
そう、9年ぶりのリーダー作が発売になった翌日なわけです。
もう聞いて頂けましたでしょうか?
感想なんかもどんどん BBS に書き込んで頂けると嬉しいと思っています。

ということで、その新譜「琴線/ The Chord 」に関しての、自分なりのコメントを書いてみたいと思います。
この話をキングレコードの名物プロデューサー・森川さん(例のベースを大フューチャーしたシリーズ、「低音」シリーズの仕掛け人。 本人もベーシストなんですね、これが)からいただいたときは、はっきりいって「やばいなぁ」って思いました。
だってそこまでにこのシリーズでリーダー作を出している人たちを挙げると、ブライアン・ブロンバーグ、ビクター・ウッテン、アビシャイ・コーエンなどなどですよ!
そんな凄腕ベーシストたちのあとに僕が何をできるんだろうかってね、深く考え込んでしまいました。
でも森川さんの、「納さんのファンや日本のアマチュアベーシストたちは、日本人である納浩一が、そういう人たちとはまた違って、どんな味を出すだろうって、きっと凄く期待してると思うんですよね」という言葉にのせられて、「ほな、だめもとでいっちょ、やりましょう!」ってなことになったわけです。

でも結果として、やってみて良かったなぁと思っています。
きっと自分からは、進んでこういった企画のアルバムを作ることはなかったと思います。
どういう意味かというと、ベースを、しかもコントラバスのみをフューチャーし、編成も限られ、選曲も基本的には有りもの、それも多くのジャズファンが知っているような有名曲を選んで作品にするというようなことは、かつて全く考えたこともなかったからです。
でももちろん普段はこういった曲を、ライブの度に演奏していたわけですから、決して嫌いではなかったのですが、敢えて作品として世に出すという気持ちは全くなかったわけです。
でも森川さんからこの企画を頂いて、選曲に入ったときに、「とにかくウッドベースの表現力ということにこだわろう。それにしっかり合致するような人選・選曲・演奏にしよう!」と思ったわけです。
ということでそんなところがこの CD を聞いてくれた方に伝われば嬉しいなと思います。

「琴線」というタイトルも、そんな気持ちでつけました。
もちろん先ほど挙げたベーシストたちは、彼らのリーダー作のなかでは、驚くような技術を駆使し、圧倒的な演奏を繰り広げています。
僕には到底できません。でも多くの人が聞きたいと感じているのは、そういったベースの技術ではなくて、心の奥の琴線に触れる、優しさや暖かさや強さに包まれた音楽じゃないのかな、そんな気が最近しています。
もちろん先ほどの人たちがそんなことをおろそかにしているとは思えません。
ただ僕がそういう人たち肩を並べる場所があるとするならば、とにかくそういうことを大事にするしかないのかなと思うわけです。

まあとにかく、僕のベースプレイが皆さんの心の琴線に触れることができたなら、本当にこの作品を出して良かったなぁと思います。

納浩一オンラインサロン開講!
納浩一オンラインサロン

45年のベース歴、30数年のプロ活動
日々国内外、第一線で活動中のベーシスト納浩一によるオンラインサロン

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事