Continuum by Jaco Pastorius ベース譜

DL23062323

Continuum by Jaco Pastorius ベース譜

商品番号:DL23062323
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公開日
バージョン 1
制作 納浩一オンラインショップ
在庫状況 : 販売中
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コピー譜を載せて、「いまコピー中です。」と投稿してから、ほぼ2週間。

せっかくならそこそこ弾けるようになってから投稿しようと思い、これほど時間がかかってしまいました。
一緒に演奏している動画を上げますが、我ながらちょっと不本意。

でも完璧を待っていたら、一体いつ投稿できるか判らないので、とりあえず見切りを付けました。(というか、一生、投稿できない!)
ただ、一緒に演奏することで、耳コピだけでは判らなかった部分や、違っていた部分が見つかったことはすでにFBにも書いたとおり。
ということで、ジャコの音源に合わせて何度も弾いてみて、最終的にこの譜面に落ち着きました。

ただそれでもやっぱり、「これはどうも合わない」という所もあります。
何度聞いても、どんな譜割りで弾いているのか釈然としません。

特にセクション「D9」の2,3小節目辺りですね。
もし、「私はこう思います」というようなものがあれば、また教えてください。

さてではここではジャコのソロにおける、特筆すべきフレージングや奏法を何カ所か取り上げて、解説しましょう。
1)5度の音飛び
セクション「C9」の3、4小節目ですが、一番下のEの音から、B→F#→C#→G#→D#と上がっていきます。
僕は6弦ベースで演奏していますので、動画のようなポジショニングになっていますが、Hi-C弦のない楽器なら、
4弦開放のE→4弦7フレットのB→3弦9フレットのF#→3弦16フレットのC#→2弦18フレットのG#→1弦20フレットのD#
というポジショニングが妥当かと思います。
コードがEMaj7ですから、見事に全ての音がはまりますね。
このような大きな音飛びは、特にベースのような楽器には非常に効果的なフレーズとなります。

2)5度のインターバルの連続フレーズ
同じくセクション「C9」の6小節目3拍目からのフレーズです。
「Bb、F」「Db、Ab」「F、C」「Ab、Eb」「A、E」という、5度のインターバルをモチーフとした連続フレーズです。
最初の8つの音は、コード「Bbm」の中に入っています。これも見事に、スケールに合っていますね。このようなフレーズは、アイデアとしてはそれほど難解ではないので、皆さんもどんどん、自分のソロの中で使えるのではないでしょうか?
3)ダブルストップ
「C18」1、2小節目にあるようなダブルストップは、この曲の中でも随所に使用されています。
ここでは、コードEbmに対して、「Bb、Db」「Gb、Bb」「F、C」「Eb、Gb」「Db、F」の5つ、続いてコードDmに対して、「C、E」「D、F」の2つ、全て3度のダブルストップです。
さらにそれから、「C#、A」「E、C」の、低い方の音から見て短6度(これはすなわち長3度の転回型インターバル)でのダブルストップとなっています。
こういった和音も、ベースでは実に効果的ですね。

4)16分音符の5つ取り
セクション「D1」の3,4小節目にある5つ取りフレーズは、ジャコの得意とするものです。
音使いとしては、ほぼメジャーペンタトニックの音ですから、シンプルといえますが、それだけに、5つ取りというリズミックなアイデアがはっきりと浮かび上がってきていると思います。
ジャコはこの、ペンタトニックスケールの5つ取りフレーズを、本当にいろんなソロで多用しています。得意中の得意フレーズと言えますね。
5)オクターブのよるダブルストップ
セクション「D9」の6小節目から始まる、オクターブによるダブルストップも実に効果的はサウンドを出していますね。
各メジャー7thのコードに対して、効果的に、#11の音を入れています。
この曲のキーはEメジャーですが、ジャコやその#11に当たる「A#」の音を、随所で使っています。
その意味では、この曲のトーナルのスケールは、E Lydianと言っても良いでしょう。

6)4度による下降フレーズ
セクション「E1」の7小節目あたりから「E9」の5小節目辺りに連続して出てくる4度飛びで下降するフレーズも、ジャコのお得意のフレーズです。
ジャコは、本当に手が大きいので、このフレーズが、人差し指と小指で弾いていますが、僕の手では到底無理なので、僕は動画のように、親指と薬指で弾いています。
例えば、「E1」の7小節目3拍目裏からのフレーズなら、
B:1弦16フレット/ジャコ:小指 私:薬指
F#:1弦11フレット/ジャコ:人差し指 私:親指
F#:2弦16フレット/ジャコ:小指 私:薬指
C#:2弦11フレット/ジャコ:人差し指 私:親指
C#:3弦16フレット/ジャコ:小指 私:薬指
G#:3弦11フレット/ジャコ:人差し指 私:親指
といった具合です。
それ以外にも、いろんな大事なアイデアがありますが、是非この譜面と音源を元に、トライしてもらって、そういったアイデアを自分の演奏の中に取り入れてみてください。
ポジショニングや運指は、解説でも書いたように、自分の体格や楽器、奏法にあったmのでいいと思います。そういう、「どういった弾き方やポジショニングが自分の合っているのか」を見つけるというのも、実に大事な練習であり、またそれによって自分の独自の奏法やスタイルが出来るのだろうと思います。
しかしとにかく難しい!

僕はなんとか、ジャコの音源の上で演奏できましたが、ジャコはそれを自ら演奏しているんですからね。
そういえば、この「Continuum」という曲のタイトルの意味は、「連続性」ということらしく、そのイメージは、まだ彼があんなメジャーにデビューする前の頃、サポートで参加していたツアーでのバス移動で、アメリカの大地を、延々と次の現場まで移動する、その移動中の信じられないような長い時間をイメージしたそうです。
きっと、このソロも、その移動中に細部にわたるまで作り込まれ、そしてその膨大な時間を掛けての練習によって、ここまでの完成度となったのでしょう。
僕にも、コロナによる相当な時間のおかげで、この曲を40年ぶりにしっかり練習することが出来ましたが、さすがにジャコの完成度まで達する技術もエネルギーもありませんでした。

でも、少なくとも40年前の自分よりは、かなりうまく弾けているとは思います。
まあ、20年後はもう無理でしょうねぇ。
皆さんも、是非トライしてみてください。
そして、もしよかったらその動画をサロンの投稿してもらえたりしたら、とってもうれしいですし、みんなの(そして僕の!)刺激になると思いますので、よろしくお願いします!